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吉本隆明の本
心的現象論・本論 <定本>
著:吉本隆明
意識、認識の根源で、感覚において何が起きているのか。
ヘーゲル、フッサールを超えて、人間の本質存在に肉薄する思想の軌跡。三十年にわたる格闘。
世界最高峰といえる、「心的現象論・本論」の新書化。
幻想論へ架橋する、感覚・感官の言説は、ヘーゲル、フッサールを超え、マルクス/フロイトの先を開く固有の言説。
これを読まずして、自分・世界を語れない。
物事を関係づけ、了解する「心的世界の本質」が、明瞭に論じられます。
784ページの大著。著者、32年間の思想的格闘の名著。
知の新書、1周年記念の特別刊行!
※書籍内容は2008年発売の「心的現像論 本論」と同様のものです。
アンカー 2
2021年4月20日発売
ISBN 978-4-90131-11-5
定価:1,430円(税込)
吉本隆明が語る情況には、本質課題が埋もれている!
未収録インタビュー拾遺。
家族が壊れていく、対幻想が変貌し、ワークや親子関係、男女関係、老人の位置も変容していく。変わらぬ政治の愚行、経済地盤・事象の変化、歴史観の歪みや変節のなかに政治・経済・社会の本質を照らし出すものがある。日本の特殊性のなかに普遍を探り、未解の課題を浮き立たせる、情況論からの本質示唆。「今だから」こそ見えてくるものがある。
超資本主義へと変貌していく「現在」において、解体していくもの、失われていくもの、そして新たに可能性と限界性を合わせもって出現していくものがある。労働形態、親子関係、家族、民族、社会 主義、ナショナリズム、経済、政治、歴史、セクシュアリテなどにおける「超資本主義」への変貌が示される。
その本質への思想
吉本隆明が語った
超資本主義の現在
著 : 吉本隆明+α
書籍内容
❶ 資本主義の現在における労働関係・親子関係の変容
フリーター、パラサイト・シングル、家族
*コメント「国家と社会」*
❷ 日本の特殊性の中に普遍を探る
日本の歴史ブームとナショナリズム
*コメント「国家と歴史と場所」*
❸ 世界金融の現場に訊く 経済の本性
*コメント「経済の本性・本質へ」*
❹ 分散し矮小化していく政治と社会
*コメント「思想態度、精神と情況変化」*
❺ 家族・老人・男女・同性愛をめぐって
*コメント「生存と男女」*
アンカー 3
2015年7月25日発売
ISBN 978-4-938710-97-2
定価:2,970円(税込)
思想を読む 世界を読む
吉本隆明×山本哲士 対話篇
著:吉本隆明 ✖ 山本哲士
高度資本主義へ変貌する世界において、教育、ジェンダー、イリイチ、フーコー、戦後思想、親鸞、小林秀雄、国家、共同幻想、言語表現、ハイ・イメージ、心的なものを、世界線の理論成果から山本が、吉本思想の現在的可能性へと迫る。
書籍内容
Ⅰ 教育から「思想」「現代世界」を考える
1 吉本隆明 初めて「子育ちと教育」を語る 学校は通過するだけでいい
2 教育・学校・思想
Ⅰ 教育の転位と思想の転移
Ⅱ シャドウ・ワークと社会主義〈国〉
― イリイチの可能性の開削と限界へ
Ⅲ 産業社会批判の根源・性・対幻想の思想布置
― イリイチの限界を開示する
Ⅱ「アジア的ということ」とジェンダー
3〈アジア的ということ〉と〈対幻想〉
Ⅲ 戦後思想と現代思想
4 戦後思想史から現代思想史へ:戦後50年を考える
5 フーコーと革命を語る
6〈幻想〉と〈意志〉の関係
―〈共同幻想と共同意志〉〈対幻想と対の意志〉
Ⅳ 高度資本主義世界への変貌と思想の機軸
7「開かれた国家」への情況と本質の関係世界
8 都市の変貌と超資本主義
9 日本語・言語を考える本質論軸 ― 国家以後と国家以前
Ⅴ 近代を超える歴史時間
10 小林秀雄の近代批評
11 歴史時間の巨視化と思想
12 『心的現象論』を書いた思想的契機
― その刊行の新たな資本出版生産形態
【補】〈心的なもの〉の根源へ
アンカー 4
2015年7月25日発売
ISBN 978-4-938710-96-5
定価:4,290円(税込)
思想の機軸とわが軌跡
著:吉本隆明
日本最高の思想家・吉本隆明が、戦後からの自らの思想表現の軌跡を、本質的に、主要な著書を軸にして、いかなる契機から、なぜいかに論じることになったのかを明らかに語る。その思想規準から論じられたものは、ますますその意味するものを現在に照らし出す。聞き手は、気鋭の学者たち。
書籍内容
❶ 六十年安保闘争と『試行』創刊前後
❷ 戦後文学と言語表現論―『言語にとって美とはなにか』へ
❸ 共同幻想・民俗・前古代
❹ フーコーの考え方
❺ 開戦・戦中・敗戦前後―「マチウ書試論」を中心に
❻ 政治と文学をめぐって
❼ 心的現象・歴史・民族
❽ 初期歌謡から源氏物語まで
❾ 親鸞とその思想
❿ マス・イメージと大衆文化
⓫ ハイ・イメージと超資本主義、宮澤賢治そして柳田國男
⓬ 天皇制と日本人
⓭ わが少年時代と「少年期」
⓮ 詩的創造の世界
⓯ 批評とは何か
⓰ 丸山真男について
❖吉本隆明の、「前」へ向かう根源を語る❖
Ⅰ母型論と大洋論
Ⅱ心的なものの根源へ―『心的現象論』の刊行を機に
アンカー 5
心的現象論 本論
著:吉本隆明
吉本隆明思想の真髄の中の真髄!『心的現象論 本論』
『言語にとって美とはなにか』の連載が終わったあと、『試行』にて
心的現象論の掲載が1965年10月にはじまった。
そこから、1969年8月分までをおさめた『心的現象論序説』が1971年9月に刊行された。
今回まとめた「本論」にあたるものは、1970年1月(『試行』29号)から1997年12月(74号・終刊)までの連載をまとめたものである。
吉本氏とともに『心的現象論・本論』と命名した。氏の思想形成とともに執筆されていたのが「心的現象論」であり、つねにそれは吉本隆明思想の思考基盤にあったものである。
32年にわたる長期の連載である。『共同幻想論』よりも前からなされていた考察であることを見落としてはなるまい。
書籍内容
眼の構造
1 眼の構造 (1)
2 眼の構造 (2)
3 眼の構造 (3)
4 眼の構造 (4)
5 眼の構造 (5)
6〈変形〉の構造
身体論
1 古典ドイツの身体論について
2 二、三の現代的身体論について
3 フロイトの身体論
4 ファサール・ヤスペルス・ピンスワンガーの身体論
5 手と足
6 肉
7 年令
8 性器
9 了解系の形成
10 関係づけの形成
11 身体という了解ー関係系
12 不具・障害・病気 (1)
13 不具・障害・病気 (2)
14 不具・障害・病気 (3)
15 不具・障害・病気 (4)
16 不具・障害・病気 (5)
17 不具・障害・病気 (6)
18 不具・障害・病気・その心的世界 (1)
19 不具・障害・病気・その心的世界 (2)
20 不具・障害・病気・その心的世界 (3)
21 身体像の起源 (1)
22 身体像の起源 (2)
23 頭部像・手足像の起源
関係論
24 〈関係〉とはなにか
25 〈関係〉としてみられた自己・他者・世界
26 〈身体〉に表出される〈関係〉
27 作られた幻覚における〈関係〉(1)
28 作られた幻覚における〈関係〉(2)
29 作られた幻覚における〈関係〉(3)
30 形式論理的な〈関係〉
31 〈うつ〉という〈関係〉(1)
32 〈うつ〉という〈関係〉(2)
33 〈うつ〉という〈関係〉(3)
34 〈うつ〉関係の拡張 (1)
35 〈うつ〉関係の拡張 (2)
36 〈うつ〉関係の拡張 (3)
37 〈うつ〉関係の拡張 (4)
38 〈うつ〉関係の拡張 (5)
39 〈うつ〉関係の拡張 (6)
40 〈うつ〉関係の拡張 (7)
41 〈うつ〉関係の拡張 (8)
42 〈うつ〉関係の拡張 (9)
了解論
43 了解と時間制
44 了解の原基
45 視覚の時間性
46 聴覚の時間性
47 了解の初期条件 (1)
48 了解の初期条件 (2)
49 了解の初期条件 (3)
50 了解の水準 (1)
51 了解の水準 (2)
52 了解の水準 (3)
53 了解の水準 (4)
54 了解の水準 (5)
55 了解の空間化 (1)
56 了解の空間化 (2)
57 了解の様式 (1)
58 了解の様式 (2)
59 了解の様式 (3)
60 了解の様式 (4)
61 了解の様式 (5)
62 了解の様式 (6)
63 了解の諸相 (1)
64 了解の諸相 (2)
65 了解の諸相 (3)
66 了解の諸相 (4)
67 了解の諸相 (5)
68 了解の諸相 (6)
69 了解の諸相 (7)
70 了解の諸相 (8)
71 了解の諸相 (9)
72 了解の諸相 (10)
73 了解の諸相 (11)
74 了解の諸相 (12)
75 了解の諸相 (13)
76 了解の諸相 (14)
77 了解の諸相 (15)
78 了解の諸相 (16)
79 了解の諸相 (17)
80 了解の諸相 (18)
81 了解の諸相 (19)
82 了解の諸相 (20)
83 了解の変容 (1)
84 了解の変容 (2)
85 了解の変容 (3)
86 了解の変容 (4)
87 了解の変容 (5)
88 了解の変容 (6)
89 了解の変容 (7)
90 了解の変容 (8)
91 了解の変容 (9)
92 了解の変容 (10)
93 了解の変容 (11)
94 了解の変容 (12)
95 原了解以前 (1)
96 原了解以前 (2)
97 原了解以前 (3)
98 原了解以前 (4)
99 原了解以前 (5)
100 原了解以前 (6)
101 原了解以前 (7)
102 原了解以前 (8)
103 原了解以前 (9)
104 原了解以前 (10)
105 原了解以前 (11)
106 原了解以前 (12)
107 原了解以前 (13)
108 原了解以前 (14)
109 原了解以前 (15)
110 民族語の原了解 (1)
111 民族語の原了解 (2)
112 民族語の原了解 (3)
113 民族語の原了解 (4)
114 民族語の原了解 (5)
115 民族語の原了解 (6)
2008年8月発売
ISBN 978-4-434-11834-0
新書化により廉価発売中
アンカー 6
心的現象論・愛蔵版
著:吉本隆明
1965年~1997年の32年間にわたる連載、心とことばをめぐる思想的格闘の集大成!
言語表筆論、幻想論から「心的」世界への架橋、そして前古代・アジア的ということへの架橋、壮大な思想体系。
「心的現象論序説」から「本論」へ。
心的現象論序説
書籍内容
Ⅰ 心的世界の叙述
1 心的現象は自体としてあつかいうるか
2 心的な内容
3 心的内容主義
4〈エス〉はなぜ人間的構造となるか
5 新しいフロイド批判の立場について
Ⅱ 心的世界をどうとらえるか
1 厚生的疎外の概念を前景へおしだすために
2 心的な領域をどう記述するか
3 異常または病的とはなにか
4 異常と病的は区別できるか
5 心的現象としての精神分裂病
6 心的現象としての病的なもの
7 ミンコフスキーの『精神分裂病』
Ⅲ 心的世界の動態化
1 前提
2 厚生的疎外と純粋疎外
3 度(Grad)について
4 ふたたび心的現象としての精神分裂病について
5 感官相互の位相について
6 聴覚と視覚の特異性
7 厚生的疎外と純粋疎外の関係
Ⅳ 心的現象としての感情
1 感情とはなにか
2 感情の考察についての註
3 感情の障害について
4 好く・中性・好かぬ
Ⅴ 心的現象としての発語および失語
1 心的現象としての発語
2 心的な失語
3 心的現象としての〈概念〉と〈規範〉
4 概念障害の時間的構造
5 規範障害の空間的構造
6 発言における時間と空間との相互転換
Ⅵ 心的現象としての夢
1 夢状態とはなにか
2 夢における〈受容〉と〈了解〉の変化
3 夢の意味
4 なぜ夢をみるか
5 夢の解釈
6 夢を覚えているとはなにか
7 夢の時間化度と空間化度の質
8 一般夢の問題
9 一般夢の解釈
10 類型夢の問題
Ⅶ 心像論
1 心像とはなにか
2 心像の位置づけ
3 心像における時間と空間
4 引き寄せの構造Ⅰ
5 引き寄せの構造Ⅱ
6 引き寄せの構想Ⅲ
7 引き寄せの構造Ⅳ
8 引き寄せの世界
2008年8月10日発売
ISBN 978-4-938710-48-4
定価:55,000円(税込)
※ 在庫なし
著者プロフィール
アンカー 7
吉本隆明 (よしもと たかあき)
1924.11.25 - 2012.3.16。 詩人、思想家。
『芸術的抵抗と挫折』(1959)以来、日本を代表する批評家として、戦争責任、自立の思想、関係の絶対性など政治
思想、文化論、情況論を多彩に展開しながら、『言語にとって美はなにか』(1965)、『共同幻想論』(1968)、
『心的現象論序説』(1971)、30年以上書き続けられた『心的現象論・本論』の三つの本質論は世界思想として
地平を開いた。『マス・イメージ論』から『超西欧的まで』『ハイ・イメージ論 1・2』で消費社会、超資本主義の
現在変容を把握しながら、「アジア的ということ」『アフリカ的段階について』『全南島論』そして『母型論』と
人類的本質に迫る。
天皇制、親鸞論、キリスト教諭の「<信>の構造」は宗教の本質へと肉薄する。 『高村光太郎』『宮沢賢治』
『島尾敏雄』の現代文学論、『西行』『良寛』『源氏物語』 そして『初期歌謡論』の古典論、『詩学叙説』
など持論、は文化批評の質を転換した。 これらの軌跡は『吉本隆明が語る戦後55年』(全12巻。これは『思想の
機軸とわが軌跡』へまとめられる)として自らで語られたほか、個人主宰の『試行』誌で述べられた『情況への
発言』(全3巻)がある。
多くの批評家、識者たちへ影響を与えた日本最後の大思想家である。
吉本隆明と語る
『心的現象論 本論』を制作、編集していく過程で吉本宅においてわたしたちがインタビューしました。
インタビュー者:制作の総指揮・山本哲士
吉本さん宅に訪れると、いつのまにか話が長く深くなっていきます。用事だけすまして帰るということは、一度もありませんでした。これは、そんな中から生まれたものです。
Talk-1
心的現象論刊行の新体制について
2007年10月19日
刊行の新体制へむけて確認しつつ語られてたものです。宣伝をかねた本論2000部普及を生産することを了解いただきました。
Talk-2
「心的現象論・本論」とタイトルが決まる
2008年12月
再度本論2000部の意味を確認されました。序説+本論を合本した愛蔵版300部豪華本が基本であることの再確認でした。
Talk-3
題名について
2008年3月31日 愛蔵版に収録
右足が壊死されたことを伝えられました。改めて自筆にて題と名を書いていただきました。
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